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今後について

わけがありますくプロジェクトのこれまでの活動と今後の展望について、皆様にお知らせいたします。

わけがありますくプロジェクトは昨年の夏に始まりました。

マスクの着用が外出時や人と会う際の新しいルールとなるなか、外見ではわからない障がいや病気によりマスクを着用できない人たちがいるのではないかと友人たちと話しているうちに、様々な構想が出てきました。

こんな時だからこそ力を合わせてやってみよう!ということになり、プロジェクトが結成されたのです。

まず、「お互いを知ろう」という願いを込めて、シロウという犬を創りました。それから、気温と湿度が上がりマスクの着用が辛くなる梅雨明けまでに配布できるよう、意思表示カードとバッジ、各種ポスターなどの作成作業を進めました。プロジェクトのウェブサイトやSNSも開設しました。

プロジェクト開始時はそれほど大きな反応はありませんでしたが、新聞、テレビ、ラジオ、インターネット等でとりあげられると意思表示カードとバッジの申し込みが殺到しました。私たちにとっては予想以上の反響でした。

同時に、外見ではわからない方に限らず、様々な事情でマスクをつけられない人たちが想像していたより多くいらして、とても困っていることを知りました。

わけがありますくプロジェクトは小さな事業所と有志によって運営されています。

必要としている人々に意思表示カードとバッジを幅広く行き渡らせるには力が及ばないと痛感する場面も増えてきましたので、昨秋頃から意思表示ツールの配布と啓発をしていただけるよう自治体や行政機関に働きかけ始めました。

おかげさまで、自治体や各種公共施設でのバッジの配布、自治体広報誌への掲載など、わけがありますくプロジェクトの取り組みが公的機関でも浸透してきています。昨年末には、国立研究開発法人 科学技術振興機構 科学未来館による「自らが思考し立案・実施するための再開館に向けた COVID 19 対策ガイドライン」第4版に、マスクをつけられない人が利用できる意思表示ツールのひとつとして、当プロジェクトが掲載されました。

シロウが「みんなもの」として認知された瞬間だと感じました。

自身で選択できない事情によりマスクをつけられない人がいる。

そのことを多くの人に知ってもらう。

という最初の目標は、当事者と周辺の方々の努力により、概ね達成できました。

わけがありますくプロジェクトの活動も微力ではありますがそれに貢献できたと思います。

また、役に立ててもらうために始めた、個人からの意思表示バッジのお申し込みも一時期よりは落ち着いてきました。

そこで、これからは自治体やしかるべき行政機関との連携を中心に活動することにしました。

それぞれの機関からの要望に応じてカード、バッジ、タックシール、ポスターなど商用改変不可のデータを無料で提供します。

カードの印刷やバッジの制作は各々で行っていただけたらと思います。

わけがありますくプロジェクトによる各種アイテムのデータが必要な場合は、下記の「今後の流れ」と「提供データ一覧」をご確認の上、私たちにご一報下さい。

個人でご希望の方はHPからダウンロードしたものを印刷してご利用いただければと存じます。

今までのご報告と今後の方針についてお知らせしました。

2021年2月 わけがありますくプロジェクト代表 鈴木玲嘉

( 8月に改訂、掲載 )


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